ソチをみて

 

浅田真央、転倒のニュースが今朝のNHKで流れた。

あぁ、残念!とため息をつく方が多いと思う。

 

しかし、僕はニュースを聞いて、不思議とため息はつかなかった。

彼女の気持ちを考えると、何とも表現できない思いがしたのである。

 

スキーの沙羅ちゃんにしても、日本中の期待を一身に背負い、相当なプレッシャーがかかることは、容易に想像できる。

一生懸命に取り組めば取り組むほど、プレッシャーは大きい。

 

 

私も、働きながら司法書士試験に取り組み、何度も跳ね返された。

試験当日のプレッシャーは、今でもよく覚えているし、もう2度と体験したくない。

 

 

予備校の校長が言っていたことを思い出す。

「皆さん、明日は本試験です。日頃の実力を出せば、結果は自ずとついてきます。仮にいつもの実力が発揮できなくとも、次の年があると思って、あまり自分を追い詰めないようにしてください。オリンピックは4年に一度ですが、試験は毎年あります」

 

 

当時、この一言にはぴんと来なかったが、ソチを見て、あらためて、当時とは違った思いで、この一言を振り返る。

 

 

オリンピックとはこういうものだと一言で片づけるのは簡単だが、あまりにも残酷な感じがしてならない。もう少し、周りが騒ぎすぎず、そっと見守ってやれたらよいとも思うのだが。