大学を出て、三洋電機に入社したんです。
一応、理系の大学を出たので、製造業に就職したんです。
すぐに配属になったのが、商品検査部門でした。各工場で作られた製品の品質性能検査や、信頼性試験、安全性試験、耐久試験、異常試験、環境試験、取扱説明書確認、使い勝手の検討、すべてが勉強でした。
これらは、製品の現物を見るんです。
現物を見て、規定の性能が出ていないとか、発火発煙の危険はないか、使い勝手は良いのかを消費者の目線でチェックするんです。
お客様になりきるんです。なりきった声を工場にフィードバックし、品質改善に役立てる。
「ここはもう少しこうしたほうがよい。ここの安全部品は余裕がない。」とか、いろいろ難癖つけて、設計を変更してもらう。
こちらの提案が、認めてもらえて、製品に反映されたときは嬉しいものです。
たかが、炊飯器、たかがステレコンポですが、モノづくりは、奥が深いと感じますね。
そうそう、三洋電機って、パナソニックやシャープと比べると、最近は元気ないようですが、僕がいたときは、人に優しいおおらかな社風だったなぁ。
いまは、パナの子会社になって社風も変わったのかもしれませんが。。。
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